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「雑草という名の植物はありません」

 投稿者:しんのじ  投稿日:2021年 1月29日(金)09時49分7秒
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  昭和天皇からのこの言葉で、冷や汗と共に体が硬直してしまったご本人からお話
を伺ったことがあります。有名な佐賀の天然芝テニス場を経営しておられた、某
病院グループの総帥でいらした、今は亡き先生からでした。

先生は天然芝のテニスコートにこだわり、世界中からいろんな種類の芝を入手し、
試行錯誤しながら佐賀の気候に合う物を探し当てたそうです。その上、その芝に
はしばしば(洒落じゃないです(-_-;))他の草が混じって生えてしまうため、大
変人手をかけ、一本一本抜いてやっとコンディションを整えられるのだそうです。

それに、剥げた芝の養生や十分な水遣り等、「常に青々とし、スポーツ選手が全
力で踏み荒らすことに耐える芝生」を維持するのは並大抵の事ではないそうで、
理事長を兼ねた先生は、ご自分でもよく、グラスコートの中を縫うように歩きな
がら、自ら草を引いていらっしゃいました。

そういう背景があって、たしか国体か何かで視察なさった昭和天皇陛下をご案内
していた先生は、おそらく陛下から単なる植物学的興味で(陛下は本物の植物学
者でもいらしたので)「あれは何という草ですか?」と尋ねられ、一方、先生は
というと、いつも苦々しく思っている憎き草どもの一つを指された陛下に、つい
うっかり「それは雑草です」と、おそらくネガティブなニュアンスも加わった返
答を無意識にしていたんではないかな、と苦笑いしながら教えて下さいました。

ちょっと散人さんを思わせるような、元スポーツマンでお酒好きの風流人であら
れた、豪放磊落な偉丈夫先生のお話でした。
 
 
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