日本をまもる会 掲示板

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カテゴリ:[ その他 ] キーワード: 日本 政治 愛国


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[734] (無題)

投稿者: 針原崇志 投稿日:2019年10月28日(月)01時26分28秒   通報   返信・引用

伊那さん、こんばんは。
私はごくありふれた下級国民ですよ(笑)
貧乏暇なしで、返信も遅れがちになってしまい申し訳ありません。

・・・・・

憲法改正に伴う国民投票についてですが
おっしゃるとおり、各国の改正手続を見れば、国民投票など必要としていない国も多々あります。
国民投票を、国民主権であるがゆえの当然の帰結であるかのように説明している文章も目にしますが
そんなことはありません。

なので、改正手続きを改正して国民投票の要件を削除することも可能でしょうけれども
そんな改正をするにしても、いちおう現状ではそう規定されている以上
現憲法の改正手続に則って改正するとするならば、国民投票をせざるを得ない。
なので安倍首相としても国民投票を呼びかけざるを得ない。
ただそれだけのことではないでしょうかね。

そして
>「抽象的な概念としての国民」を意味するというのであれば、
>それを「権力的契機」的な解決手段で改正出来るこの「第九十六條」というのは非常に矛盾が生じて
>その意味においても大変な問題になると思うのです。

そのとおりですね。
結局のところ、「王様」というただ一人の人間に主権が属するというのであれば単純だった話が
革命によって、「国民」(という不特定多数の人間)に主権が移った、ということになったけれども
「でも、実際のところ、国民の意思って多様だよね。」
「そうは言っても、いちおう国民の意思は一つだってことにしなきゃマズいよね。」
という齟齬が生じて、そのつじつまを合わせるために
「権力的契機」だの「正当性の契機」だの
めんどくさいヘリクツを一生懸命にこねくり回しているだけではないのかな、と思っています。
しょせん、宮澤~芦部系に代表される通説的(?)な憲法学なんてのは
現憲法を正当化するために、後出しジャンケン的に構築されたものにすぎないですからね。

その矛盾をなんとか理解して憲法を理解したつもりになるのではなく
「矛盾してるよね」と堂々と喝破なさる伊那さんに対して
「こやつ、只者ではないな・・・」という印象を受けました(笑)

とはいえ、現状、憲法改正に国民投票が必要とされていて
しかも、現実問題として既に亡くなった先人や生まれてすらいない後裔の意見を聞くことなどできない以上
せめて、たまたま「いま現在」という時に参政権を有しているがゆえに
意思表明をすることができる我々としては
先人がどのような思いでこの国を守り育んできたか、ということに思いをはせ、
後裔のために日本をどのような国にすべきか、ということを真剣に考えて
賛否の一票を投じるべきではなかろうかと思います。
憲法改正の国民投票に限らず、通常の議員選挙にしても同様だと思っています。
(もっとも、その結論は人それぞれだとは思いますが)

そういったことを全く度外視して
ただ単に「国民の意思を政治に反映させるのが民主政治ですよ♪」としか教えないのは
民衆の欲望を政治にぶつけることを推奨するだけの、民主教育ならぬ衆愚教育だと思っています。

・・・・・

一方、「国家の最高責任者」の件については、御質問の趣旨を理解しかねています。

たとえば、御質問にあるオランダ憲法ですが、その第42条2項には
「国王は不可侵であり、大臣が責任を負う」
とありますし
スペイン憲法でも、第56条3項には
「国王の身体は不可侵であり、かつ国王は無答責である。」
とあります。
つまり「国王は責任を負いませんよ」と憲法に明記されているわけです。

また、伊那さんからいただいた 713 のコメントに
>私がある程度崇拝している『大日本帝國憲法』の第一條では、「天皇之を統治す」と
>大日本帝國代表者としての天皇、最高責任者にして最終責任者としての天皇が明記されています。
とありますが
帝国憲法にも、第3条に「天皇ハ神聖ニシテ侵スヘカラス」とあります。
この規定を
「憲法で天皇が現人神だと規定されていた!」なんてトンチンカンな解釈をする人もいるようですが
これは、上記のオランダやスペインの規定と同様
天皇の無答責、つまり「天皇は責任を負いませんよ」という規定です。

天皇が責任を負わないのであれば、だれが責任を負うのかといえば
帝国憲法第55条2項に
「凡テ法律勅令其ノ他国務ニ関ル詔勅ハ国務大臣ノ副署ヲ要ス」
とあります。
この条文とワンセットで
「天皇が責任を負わない代わりに、副署した国務大臣が責任を負います」
ということになっているわけです。

たとえば、上述のスペイン憲法第56条3項でも、上記に続いて
「国王の行為は、常に第64条で定める方式により副署され、副署を欠くときは、その効力を有しない」
とあり、第64条2項には
「国王の行為については、これに副署した者が責任を負う。」
とありますが、これと同趣旨です。

そんなふうに、オランダ憲法、スペイン憲法、我が国の帝国憲法でも
国王、あるいは天皇は責任者ではないと明記されているにもかかわらず
伊那さんがオランダ国王、スペイン国王、帝国憲法における天皇を
「国家の最高責任者」とお考えなのだとすれば
その「国家の最高責任者」なるものが何を意味するのか、よく分からないのです。

仮に「主権者」をもって「国家の最高責任者」とするのであれば
わが国はいちおう国民主権だとちゃんと明記されていますし
スペイン憲法にも国民主権が明記されています(第1条2項)。
なので、スペインにおける「国家の最高責任者」は、国王ではなく国民ということになってしまい
スペイン国王を「国家の最高責任者」とお考え(?)の伊那さんの見解と齟齬が生じてしまいます。

御質問の趣旨を理解しかねて、あるいはピントの外れた回答になっているかもしれませんが
どうぞ御容赦願います。


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