日本をまもる会 掲示板

この掲示板は、基本的には思想信条を問わず自由闊達な意見交換の場にしたいと考えております。ただし、過激な言葉による誹謗中傷などのコメントについては、当会ならびに当掲示板の品性を貶めるものとみなし、管理者の判断において削除させていただきます。品格と教養の高い日本人としての矜持を以て節度ある書き込みをお願い申し上げます。



カテゴリ:[ その他 ] キーワード: 日本 政治 愛国


新着順:87/629


[745] 天皇・象徴・元首の関係性

投稿者: 針原崇志 投稿日:2019年11月10日(日)09時07分9秒   通報   返信・引用

伊那さん、こんにちは。

いろんなことをよくご存じですね。
私は恥ずかしながら「パスパ文字」なるものを知りませんでしたが
モンゴル皇帝がチベット仏教の僧侶に命じて作られた文字だとか。

たしかに、動画に載せた唱歌『成三問』にもあるように
ハングルは、遼東の学者・王瓚(おうさん)の教えを受けて作られたようなので
明代とはいえ、女真族(=チベット仏教)の文化の色濃い地域であれば
その影響は強く受けているのかもしれませんね。
ハングルを朝鮮民族の独創と主張する人たちには受け入れがたい事実でしょうけど(笑)

ところで、返信の中に
>そういう意味では、まさしく完敗ですね
とありますが、私は伊那さんと討論しているつもりはありませんよ。
別に勝ちも負けもありませんし、私の意見を押し付けるつもりもありません。

伊那さんからいただいたご質問に回答するにあたって
その趣旨が不明であれば回答のしようがないので不明な点を確認した、ただそれだけですので
どうぞ気負わず、御自身のお考えを深める材料として、気楽にご覧いただければと存じます。
私自身、伊那さんに回答しつつ、同時に自分の考えを深めるつもりでこの文章を書いています。
その意味では、伊那さんからのご質問はいい刺激になります(笑)

・・・・・

不明といえば、伊那さんがしばしば使っておられる「異質」という言葉も、どうもピンときません。

たとえば、今回の返信でも
>スペインやオランダ等も針原さんの仰るとおり王は政府の一つとして機能し
>ベルギーだけが異質な状態となっています
とあります。

これは要するに
「君主国における君主のあり方はかくあるべし」というモデルを伊那さんが想定しておられて
そのモデルでは、国王は国家元首として(形式的にせよ)政務を担うべきものであって
ベルギーはそのモデルから外れたものだから異質だ
・・・という理解でいいのでしょうか?

違っていたら申し訳ありませんが
とりあえず、そのようなお考えであるという前提で話を進めるならば
私は、憲法とはそのようなものではないと考えます。

たとえば、極端な話
イギリスは国王を中心に据えることで安定的な発展を遂げてきたから、今なお君主制を維持していて
アメリカは「国王なんてクソくらえ!」という反発で独立したから国王を置かずに共和制を採っています。

そういった歴史背景を無視して
「イギリスは王制で上手くいってるんだから、アメリカも国王を置いたらいいのに」とか
「アメリカを見習って、イギリスも国王なんて非民主的なものはさっさと廃止したらいいのに」
なんてものではありませんよね。

そんなふうに、それぞれの国ごとに、その国独自の歴史や、宗教や、文化といった個性がある以上
国家体制、憲法もまた、そういった個性に応じて国ごとに多様であってしかるべきだと考えます。

君主国における君主のあり方も同様です。
タイのように国王に対する崇敬の念の強い国もあれば
ベルギーのように「しょうがねえな、王制にしておいてやるよ」という経緯で国王を置いた国もあります。
そういった背景に応じて、憲法上の君主の位置づけもまた様々なのが当然であって
「君主国における君主の位置づけはかくあるべし」というものではないのではないでしょうか。

それを踏まえて、わが国の天皇のあり方についていえば
世間一般でもよく言われていることですが
歴史的に見れば、天皇が政治の実務を担われた期間はわずかであって
大半は、藤原、源、足利、徳川といった臣下に政務をお任せになっていました。

それはあたかも、天皇が内閣総理大臣を任命して政務をお任せになる現状と軌を一にするもので
現憲法における天皇のあり方こそ、奇しくもわが国の歴史的な天皇像に近いものであって
帝国憲法における天皇のあり方のほうが、むしろわが国の歴史の中では「異質」といえるのではないでしょうか。

・・・・・

そして、そんな天皇のありようが国家元首たるにふさわしいものなのか、
そもそも政治的権限を持たない天皇は国家元首といえるのか、といえば
私は、天皇は国家元首であると考えます。

君主国に限らず、共和制国家における大統領のあり方も国によってさまざまで
アメリカのように国家元首たる大統領が政務を担っている国がある一方、
ドイツにおける大統領は、国家元首であるにもかかわらず、政治的な権限を有しません。
大統領はわが国の天皇と同様、象徴的存在といえるものであって
大統領の権限は形式的・儀式的なものでしかありません。

しかも、「連邦大統領は、連邦または州の政府にも立法機関にも属してはならない」(第55条)と
大統領が政治的権力から隔絶された存在であることがハッキリと明記されています。

わが国では「形式的・儀礼的な存在でしかない象徴天皇なんて必要ない」
なんて意見もありますけれども
ドイツでは、王室が存在しないにもかかわらず
そんな「形式的・儀礼的な存在でしかない大統領」を、わざわざ元首として置いているのです。

そんな例があることも考えれば、政治的な権力は元首に必須のものではなく
国内外に対する象徴的な役割こそ
いずれの国にも共通する元首の果たすべき重要な役割といえるのではないでしょうか。

むしろ、政治という俗っぽい世界から隔絶されていたほうが
象徴たる元首の権威を保つのにいいとさえいえるかもしれません。
政治に関わっていれば、どうしても批判の矢面にも立たされることにもなるからです。
たとえば、国家元首たる大統領が政務を執り行う韓国の現大統領・文在寅の国内外に対する権威は・・・

それはさておき
「天皇は象徴であって元首ではない」なんてこともよく言われますけれども
元首(という地位にあること)と、象徴(としての役割を果たすこと)とは相容れないものではなく
むしろ「国の象徴的存在であるがゆえに、国の元首たるにふさわしい」という
密接不可分の関係にあるといえるのではなかろうかというわけです。

スペイン憲法(第56条)にも
「国王は、国家元首であり、国の統一および永続性の象徴である。」
とありますが、これなどまさにそういった両者の関係を如実に表しているものと言えるでしょうね。

そして、元首というものがそのように権威的側面を主眼とするものであるならば
わが国においては、天皇こそまさに国家元首にふさわしいといえるのではなかろうかと思います。

一般論として、古い家柄というのは
長い歴史を持つというただそれだけの理由でおのずと威厳が備わるものです。
家柄に限らず、企業や大学でも
「創業1,300年」とか「創立400周年」とか
競って歴史の長さを誇るのも、そういった心情の表れといえるかもしれませんね。

オバマ大統領が天皇に深々とお辞儀をしたとか
傍若無人なドゥテルテ大統領が天皇との会談に際してえらく緊張していたとか
そんなことがネット上でも語られていますけれども
オバマ大統領やドゥテルテ大統領をそのようにさせてしまうというのは
当時の天皇=現上皇陛下ただお一人の個人的なカリスマ性のみによるものではなく
そうした歴史的な重みが威厳をより増幅させているのではないでしょうか。

もとより、これは理論・理屈ではなく心情的な事柄なので
伊那さんに「私は威厳など感じない」と言われてしまえば
「はあ、そうですか・・・」というほかありませんが(笑)
私としては
天皇・皇室は先人が守り継いできた日本の貴重な宝であって
これを大切に尊重し、後世へも継いでいくべきものだと考えています。

えらく長文になってしまいましたね。失礼しました。


新着順:87/629


お知らせ · よくある質問(FAQ) · お問合せ窓口 · teacup.レンタル掲示板

© GMO Media, Inc.